古き良き?時代
家の片付けをしていたら、古いゲームの攻略本が色々出てきました。
スーパーファミコンとかゲームボーイ、写真にはないけどPS1のソフトもありました。
この時代って、ある意味一番「攻略本文化」が盛んだった頃でしょうね。
当時はネット自体まだまだ普及してなかったから「攻略サイト」もあまりメジャーじゃなかったし。
だからこそ誤植や嘘情報を検証することもできず、FFTの「黒本」みたいな悲劇も生まれることになったのですが・・・
源氏シリーズ全部持ってたけどな!
こんなん出てきました
初代とか金銀のポケモン攻略本もありました。
このシリーズ。
初代ポケモンをリアルタイムで遊んでいた方にとっては、任天堂公式ガイドブックやその他メジャーどころの攻略本より馴染みがあるんじゃないでしょうか。
発行日は1996年8月になってます。(初代ポケモンの発売は1996年2月)
任天堂公式本は4月に発売されてるらしいんですが、見つかりませんでした。
買ったかどうかも分かりません。
ともあれ、当時の私はこっちの方を使い込んでいたんでしょう。
表紙もボロボロになってます。
プテラ(´・ω・) カワイソス
安っぽいつくりの本ではありますが、一応エンディングまではフォローされてます。
ポケモンの出現率も(信憑性はともかく)パーセンテージで書いてますし。
人気だったのか、後にカラー版も発売されました。
驚愕の「極める本」
こういうのもあります。
左の「150匹集める本」は、各ポケモンのシールが付録で付いていて、「ゲットしたらシールを貼りましょう」という本なのでどうでもいいです。
問題は右の「極める本」の方。
ポケモンの歴史の中でもニドキングが表紙を飾っている本はおそらくこれだけでしょう。
内容としては「対戦に勝てるおすすめパーティ」や「全ポケモンのLv100ステータス公開」とかですが、その中身が驚愕です。
ミュウツー×6匹。
「パーティの組み方、作り方」と題した章の1ページ目がこれ。
一応批判的にまとめてはいますが、いきなりこれでかましてくるのが凄い。
これ以降も三鳥全部入りの「伝説パーティ」とか水属性で揃えた「海産物パーティ」とかむしろ「やってはいけない」構成のオンパレードだったりします。
後半では、全ポケモンのLv100ステータスを図鑑形式で紹介しています。
しかしこれ。
「適当に捕まえたポケモンを適当にレベル100にしたステータス」を載せているだけなんですね。
よく見たら注釈に「実際に育てた場合のステータスは30前後上下する可能性があります」と書いてありました。
まず全編通して「種族値」についての言及がまったくありません。
「個体値」については一応「ポケモンは捕まえる度に能力が変わる」ので「何度も捕まえてみよう」と書いていますが具体的な数値などはなし。
「努力値」については「ドーピングアイテムを使うと基礎ポイントがあがるぞ!」と書いているだけです。
それはそれで涙ぐましいというか・・・
公認か非公認か
「キルタイムコミュニケーション」という会社が発行しているこの攻略本シリーズ。
ここまで無茶苦茶なところを見ると非公認の本なんじゃないか?と思ってしまいますが、意外とそうでもなさそうです。
先述の「遊びつくす本」を見ると開発スタッフ(ゲームフリーク社長の田尻智氏)のインタビューが載っているんですね。
これを踏まえると完全に非公認ではないように思えます。
ただ、96年4月に発売された任天堂公式ガイドブックの方には各ポケモンの「種族値」が掲載されているらしいので、単純に公式優遇ってことなのかも知れません。
あんまり大きな出版社ではなさそうなので、「攻略本出したければ出して良いけどデータは提供しないよ」みたいな対応があったのかも。
本当に「非公認」っぽいのは金銀以降よく見かけるようになったこういうのでしょうね。
公式配布か改造ツール使うしかなかったのよね・・・
一時期は、新作が発売されると数日後にはこの手の改造・解析前提の本が店に並んでましたが最近はあんまりないですよね?
さすがに規制されたんでしょうか?その辺の事情はよく分かりませんが。
実はこんなところからも
初代から金銀、そしてN64でポケモンコロシアムとかが出た頃は、ポケモンの攻略本はまさに乱立状態だった記憶があります。
色々な出版社が手を替え品を替え何冊も出していました。
ちなみにこれ。
まあ変哲もない、よくあるポケモン本なんですが、裏を返すと・・・
合併前のエニックスが出していたりします。
最後に
最近めっきり紙の攻略本は買わなくなりましたね・・・
値段が高くなったし、スペースも圧迫するしで。
もう攻略サイト様々です。
ドラクエ10関係の本も基本的には便利ツールの電子書籍で事足りますし。
とはいえ、紙の本にも良いところはありますからね。
断捨離やミニマリズムがもてはやされてますが、古い物をとっておくのも悪いことじゃないと思います。
ついつい読みふけってしまいました。