コンテンツ
提案広場に注目してみます!
昨日の7周年カウントダウンは寝過ごしてしまったエスティアです。
さて、今回から不定期にはなりますが何回かに分けて、提案広場に出された提案とそれに対するスタッフの回答について、わたしなりの考察をしてみたいと思います。
今回の題材「課金継続特典について」
今回取り上げる提案と回答はこちらになります。
「課金継続特典を全キャラで受け取れるようにしてほしい」という提案ですね。
(方向性は違うものの)継続特典の改善については何度かこのブログでも触れてきたので、今回改めて取り上げてみたいと思います。
これに対するスタッフ(青山P)の回答がこちら。
これはプロデューサー夜話をご覧いただいた上でのご提案と思います。ありがとうございます。
提案広場より青山Pの回答(改行・段落下げはこちらで追加)
そうですね、ご認識の通り難しいです。
ただし以前より同様のご提案はいただいていますし、制限の中でもできそうなことがあるかは検討してみます。
「検討する」は結果的にゼロ回答の可能性もあるのでなんとも言えませんが、ひょっとしたら制限の範囲内で何か新しい動きがあるのかもしれません。
質問や回答の中にある「法律の問題」や「制限」については、具体的な内容はないものの、以前の「プロデューサー夜話」でも触れていました。
プレイ日数に応じて獲得できる「プレイ継続特典」ですが、これについては正直悩んでいます。
開発・運営だより第47号 より(段落下げはこちらで追加)
法律や社内規定などの制約で「豪華すぎる特典」はつけられないということと、長期間続けている冒険者さんと、始めたばかりの新人さんとで埋められない差は作りたくないというところから、解決案として「プレゼントチケット」を用意しました。しかし優遇されているとは感じられず不満の消えていない方が多いと思います。ルーラストーンについても、以前と比べて有り難みが薄れていることでしょう。
ここはなんとか解消したいと考えており、何らかの所持上限を増やせるような特典を検討しています。
『法律や社内規定などの制約で「豪華すぎる特典」はつけられない』ということだそうです。
継続特典を全キャラに配布するのが難しいというのも同様の理由だと思われます。
もっとも、この話題についてはむしろ最後の「何らかの所持上限を増やせるような特典を検討」という部分に賛否が集中した覚えがあります。
「法律による制限」を考察してみる
「社内規定」と言われてしまうと考察のしようがないのですが、「法律」ならばある程度推測は可能です。
今回は関係がありそうな「景品表示法」をベースに考察してみたいと思います。
なお、「景品表示法」については以下のサイト様を参考にさせていただきました。
「総付景品」とは
景品表示法で規定される「景品」にはいくつか種類がありますが、ドラクエ10における「課金継続特典」はその中の「総付景品(そうづけけいひん)」というものにあたると考えられます。
「総付景品」とは「ある商品を買ったりお店に来店するなどの、一定の条件をみたした人全員にもれなくプレゼントされる景品」のことです。
例としてはパンに貼ってあるシールを一定枚数集めるとお皿がもらえる「ヤマザキ春のパン祭り」がこれにあたります。
課金継続特典もイメージとしてはこちらに近いのではないでしょうか。
「総付景品」の価額上限
景品の価額(金額)については元になる商品(サービス)の金額に応じて上限があります。
景品の金額については、商品(サービス)の本体価格(税込み)を基準として、
- 1,000円未満の場合は200円まで
- 1,000円以上の場合は本体価格の20%まで
が上限とされています。
「継続特典の価額」を推測する
とりあえず、提案にある「キラパンプリズム」や「アンルシアへのギフト」を含む2年目(361日~720日)の特典に絞って考えてみます。
450日 | セクシーギフト・赤×1 グレースギフト・赤×1 ふくびき券×20 |
540日 | キラーパンサープリズム×1 ふくびき券×20 |
720日 | ルーラストーン引換券×1 ふくびき券×30 |
そして、特典そのものはDQXショップで販売されていないものの、同等の色違い品が販売されているので、その価格を特典の価格と推定します。
グレースギフト(各色) | 700円 |
セクシーギフト(各色) | 700円 |
キラパンプリズム(白・黒) | 1,000円 |
とりあえず、価値が推定できる、これらのアイテムの合計が2,400円になります。
サービスの本体価格と比較してみる
サービスの価格については、最低限の価格ということで、3キャラコース1,000円の12ヶ月分ということで12,000円とします。
総額1,000円以上になるので、景品価格の上限はその20%です。
12,000×0.2=2,400円が上限です。
一応、2年目に限ってですが、継続特典のアイテムの価値と、月額料金の合計から算出される景品の上限額が一致しました。
なお、同時にもらえるふくびき券やルーラストーンの価値は加味されていません。
これは、「ゲーム内で手に入る可能性があるアイテムなので価値がない」というよりは「ショップ等で販売されておらず現実価値の確定ができない」と解釈することにします。
そもそも、継続特典の価値を1年区切りで計算するのが正しいのかどうかも分からないのですが、そこはある程度簡略化しないと考察しようもないので・・・
ただし、これは全くの偶然かもしれませんが、2015年7月に、DQXショップの色違いキラパンプリズムの価格が、1,300円から1,000円に値下げされています。(期間限定ではなく恒久的に)
仮に1,300円のままだと、(わたしの計算では)特典アイテムの総額が、景品表示法の上限を超えてしまうので、その対策かな?とも思えてしまうのですが。
全キャラ配布の可能性
- 2年目の継続特典に関しては1キャラ分で景品表示法の上限である2,400円相当の価値に達してしまっている。
- これを複数キャラで入手可能にしてしまうと、2キャラで4,800円、3キャラで7,200円と景品表示法の制限を大きく超過してしまう。
- つまり、課金継続特典のアイテムを全キャラに配布することはできない。
というのが、一応わたしの結論ですが、どうなんでしょうか。
セキュリティトークン特典の問題
まとめたところでいきなり穴が見つかったんですが、そもそもの提案にも書かれている、
「セキュリティトークンの特典は全キャラ配布できてるのはなぜ?」
という点。
ちなみに、セキュリティトークンの導入で入手できる特典は、
- 便利ツールで使えるジェム(1日20ジェム)※アカウント毎
- きせかえドール+ ※全キャラ入手可能
- しぐさ書「パラディンガード」 ※全キャラ入手可能
になります。
なお、特典ジェムの価値については、課金ジェムで一番お得なコース(5,000円で8,300ジェム)を基準に計算すると1ジェム=約0.6円になるので、0.6×20で1日あたり約12円相当です。
きせかえドールについてはゲーム内でのみ手に入るものなので価値の推定不能、と考えたとしても、しぐさ書は別です。
「パラディンガード」は売っていませんが、その他のしぐさ書はDQXショップで1つ300円で販売されていますので、パラディンガードの価値も300円と推定できるでしょう。
これらを加味すると、セキュリティトークン特典の価値は、1キャラにつき300円+1アカウント1ヶ月につき約360円ということになります。
ハードウェアトークンは税込み1,250円で販売されていますので、その20%(250円)をしぐさ書だけで上回ってしまいます。
そのため、
『セキュリティトークン特典については、ワンタイムパスワード機能に加えて特典(ジェム・ドール・しぐさ書)まで含めたものがサービス全体になるので、景品という扱いではなく、景品表示法の規制外である』
という解釈なのかな、と考えました。
わたしの希望とありそうな展開
わたしの希望としては、このブログでも何度か言っていますが「ルーラストーンを含めた継続特典をDQXショップで販売して欲しい!」です。
今回の提案に対する回答は「継続特典を無料で全キャラに配布するのは法律的・社内規定的に難しい」ということなので、有料での販売についてはまた別なのではないか、と好意的な解釈をしています。
ただ、現実的にはわたしが希望するような「無条件で特典のルーラストーンを有料販売する」というのはさすがに厳しいのかなとも思います。
なので、今後あり得る展開について考えてみました。
①ルーラストーンのみ全キャラ配布
前述のわたしの推測が正しければ、「ルーラストーンの現実価値については確定していない」ということになります。
今回の提案者は、包括的な(ルーラストーンだけでなく、アンルシアやプラコンへのギフト、キラパンプリズムまで含めた)提案の仕方をされたので、青山Pの方も包括的な回答として「難しい」としたのではないかと。
なので、ルーラストーンに限れば全キャラ配布の可能性が残っていると考えられます。
もし、価値未確定ということで景品表示法の制限をすり抜けられるなら、ルーラストーンのみ交換屋レトトのラインナップに加えることができるかもしれません。
継続特典でもらえるルーラストーン引換券には1~7(それと30日特典のX)の番号が振られているので、識別は容易ですし。
この場合、アカウントとしてはやはり7年間課金しないと7年目のルーラストーンはもらえないということになりますね。
②DQXショップのランク特典方式の導入
DQXショップでは、購入した総額に応じてランクが決まり、次年度にランクに応じた特典がもらえます。
具体的には専用ページが用意され、到達したランクまでの賞品について、最初の1個は無料で入手でき、2回目以降は有料で購入できるようになっています。
これの、課金継続特典版が作られるのではないかと。
前述の通り、「課金特典を有料で販売する」ことについての見解ははっきりしていません。
買い物総額ではなく、「課金継続期間」が一定に達する毎に特典アイテムがアンロックされていき、最初の1個は無料でもらえ、2回目以降は有料で買える・・・
これなら、ルーラストーンだけでなく各種衣装ギフトやプリズムも対応できます。
ただこれもやっぱり課金の継続が条件となるので、初心者や中途開始プレイヤーとの差は埋まらないことになりますね。
まとめ
ということで、法律素人がなんとか頭を振り絞って考察してみました。
ベテランと新人で「埋められない差を作りたくない」から、「プレゼントチケット」というシステムを用意したというのは決して間違ってないと思います。
ただ、青山さんも含めて結構ルーラストーンのことを軽視しているように見えるのですが、ルーラストーンも立派な「埋められない要素」なんですよね。
『今から始めたプレイヤーは、今後7年間課金し続けないと「ルーラストーン引換券7」は手に入らない。』
っていうのは何気にキツいことなんですよ。
まあ明日の夏祭りでの情報次第ですが、バージョン5での移動が再びルーラストーン制になるならさらに不満の声は出てくると思います。
そのあたりのことも含めて、もうちょっと抜本的な改善を考えてもらえたらと思っています。
そのあたり、ご容赦ください!
よろしければ、アンケートへのご回答とブログランキングの応援をお願いいたします!!
コメントを残す