記事の盗用事件
先日、ドラクエ10の某有名ブロガー氏が「自分のサイトの記事を他のサイトにパクられる」という事件が起きました。
(問題サイトへの晒しや攻撃につながる行為は先方の意に反しますので、詳細やリンクについては控えさせていただきます)
わたしも当該記事を確認させていただきましたが、オリジナルの記事からほぼ全文を引き写しており、とても引用とは言えるものではなく、悪質な盗用だったと感じました。
過去のトラウマ
上記のようなあからさまな「丸パクリ」はあり得ないにせよ、やはり記事を書いていく上では「パクリになっていないか」という意識は常に持っておかなければいけないと思っています。
特にわたしの場合、以前の記事でも説明しましたが、Googleアドセンスの参加申請を一度ハネられたという経験があります。
この時、Googleから指摘された内容についても再掲します。
AdSense のプログラム ポリシーに記載されているとおり、ユーザーにとって価値がほとんどないページやアプリ、または広告の比率が高すぎるページやアプリには Google 広告が表示されません。これには、第三者が提供するコンテンツに付加価値を付けずに、コンテンツをコピーまたはリライトしたページやアプリが含まれます。詳しくは、Google のウェブマスター向けの品質に関するガイドラインで、付加価値がほとんどなく、内容が薄いコンテンツに関する記事をご覧ください。
この「第三者のコンテンツに付加価値を付けずにコピーしたページ」という表現には当時焦りました。
何が原因が分からないまま、「あれがダメなんじゃ」「これも引っかかるんじゃ」と思い申請当時20くらいあった記事の半分近くを削除して書き直すなど右往左往しました。
結果的にはコピー以前の問題で、「内容が薄い」「記事自体が短い」など根本的に記事の質が悪かった、ということでした。
引用の定義
わたしは法学や文学の知識はそんなにないので、はっきりとした説明ができません。
なので、「引用」に関する法文や公的な解釈についてを引用することにします。
著作権法 第32条
電子政府の総合窓口e-Gov イーガブ
公表された著作物は、引用して利用することができる。この場合において、その引用は、公正な慣行に合致するものであり、かつ、報道、批評、研究その他の引用の目的上正当な範囲内で行なわれるものでなければならない。
引用における注意事項
著作物が自由に使える場合 (文化庁ホームページ)
他人の著作物を自分の著作物の中に取り込む場合,すなわち引用を行う場合,一般的には,以下の事項に注意しなければなりません。
(1)他人の著作物を引用する必然性があること。
(2)かぎ括弧をつけるなど,自分の著作物と引用部分とが区別されていること。
(3)自分の著作物と引用する著作物との主従関係が明確であること(自分の著作物が主体)。
(4)出所の明示がなされていること。(第48条)
もっとも、ドラクエ10に関してはスクエニが提示している二次利用のガイドラインがあるので、こちらに従っていれば問題はないと思います。
『ドラゴンクエストX オンライン』 生配信、動画・画像投稿に関するガイドライン
ただし、「誰かが作成したドラクエ10に関する記事」を引用しようとする場合には上記の法律や解釈に従って行わなければならない、ということになるでしょう。
ネタが被るのは仕方がない
一方で、記事のネタやテーマが被るのは仕方がないと思っています。
同じドラクエ10というゲームを題材にしているんですから。
イベントが始まればみんなイベントの記事を書くし、アップデートの新情報が発表されればどこもかしこもその話題になります。
わたしはせめてもの「対策」ではないですが、「自分が記事を書いている間は他の人の記事は見ない」ようにしています。
わたしは筆が遅いので、書いている途中に次々とフォローしているブロガーさんの更新情報がTwitterに流れていきます。
ですが、自分が書き終えてアップするまでは他の人のは絶対に見ません。
見て意識しちゃうとろくな事がないんですよね。
せっかく自分なりの視点や意見でまとめようとしていたのに、他の人の記事を見てそれに共感してしまったらそっちに流されてしまって全体が支離滅裂になってしまったり・・・。
逆に、「被らないようにしよう」という意識が強すぎて、その記事で絶対に伝えたかったコアな部分まで外してしまいそうになったということもありました。
結果的に被ったらしょーがない!!
「独自性」という付加価値
前述のGoogleの指摘にもありましたが、「第三者が提供したコンテンツ」であるドラクエ10に、いかに付加価値を付けられるかというのが記事作成のキモだと思います。
各ブロガーが「独自性」を発揮して記事を書くことも、立派な付加価値のひとつです。
わたしが心がけている「独自性」は「ミドルユーザーの視点から記事を書く」ということです。
ヘビーユーザーほどガチにはできない、だけどライトユーザーほど甘ったれない。
そういう中間層をターゲットにしたいな、と思っています。
例えば、バリバリのトッププレイヤーがあえて初心者向けに書いた攻略記事と、あんまり上手くないミドルプレイヤーが必死に戦って勝利した攻略レポートはどちらが信頼性が高いか。
ま・・・まぁ、こっちの方が共感はしてもらえるかな、と思うので!
マイタウンに関しても、わたしはかなり「ダサい」というかひがみ根性丸出しの発言を繰り返しているという自覚はあります。
もちろん本心から来る部分も大きいのですが、やっぱり「欲しいけど買えない」っていう層が大多数だと思うので、そういう人たちに刺さるような記事にしたいな、という意識はあります。
「天才はアイデアを盗む」
不穏な見出しですが、これはあのスティーブ・ジョブズの言葉らしいです。
ピカソも、「優れた芸術家はまねる、偉大な芸術家は盗む」と言っています。我々は、偉大なアイデアをどん欲に盗んできました。
『スティーブ・ジョブズ I』ウォルター・アイザックソン/講談社 より
わたしもGoogleアドセンスの審査に落ちてからは、徹底的に他のブログを参考にして、自分のサイトを改修していきました。
サイドバーのコンテンツの配置、見出しの効果的な使い方、(審査通過後に)広告を入れる場所など・・・
吹き出しも今では記事で多用していますが、最初の申請時には使い方も分からず、プラグインも入れていませんでした。
これに関しては、いい記事、いいサイトを作っていくための過程で、絶対に必要なプロセスだと思います。
まとめ
まあどちらにしても「お金儲けしたいからパクる」ってのは最低の行為ですよね。
というか、わたしはまだ収益とかいうレベルではないので分からないのですが、ドラクエ10ってそういうアフィリエイトの商材としてはどうなんでしょうか?
イメージですが、ライフハック系とか旅行系ブログの方が収益性が高いような気がしますけど。
このブログもアドセンスは付いてますが、一番の動機はやっぱり「自分が書きたいものを書いていきたい」からですから・・・
当面はこつこつ記事をアップすることに専念して、少しでも気にとめてくれる人の数を増やしていけるようにがんばりたいと思います!
コメントありがとうございます。
「自分の言葉で表現する」っていうのは本当に重要ですね。
肝に銘じておきます。
なお、わたしも発言を引用させてもらっただけで、別にジョブズを尊敬しているわけではありません。
むしろ彼について調べれば調べるほど嫌いになります(笑)
いろいろ考えられているようですが
「自分の言葉で表現する」
これさえ守っていれば大丈夫でしょう
著作権も引用も知っているつもりですが アイデアはどんどん盗んでいい でも表現は盗んではだめということです
著作権法も保護しているのはあくまで表現です アイデアではありません
つまり文章コピペは駄目 ネタはかぶって当たり前です 意見に対しても同じ考えなら同じような内容になるのは当たり前でしょう
内容の濃い薄いではなく自分の言葉で記述しているかどうかだと思います
(ちなみに私はスティーブジョブスは世の中を変えた偉大な天才だと思ってますが人間的には大嫌いです でもスティーブジョブスの凄さを否定する訳ではありません とっても嫌な奴でもとっても凄い奴)